教員時代に考えたこと(金石茂和)

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社会の教育機能の制度的独立 | 金石茂和

現代社会では、すべての人に、平等に技術や基礎知識を学ぶ機会を、義務教育という形で与えることによって、子どもたちは社会生活で必要な基礎知識や技術を学校で勉強するようになりました。

 

これを「子どもの学校化」といいます。

 

やがて産業が高度化してくると、より高度な知識や技術を学校で身に付けることが必要となり、就学期間はしだいに延長されていきました。

 

また、社会の動きが加速化されてくると、大人でも常々新しい知識や技術を学び続けなければ、新たな社会変動について行けなくなり、よりよい生活が送れなくなってきました。

 

教育制度は、教育の成果を何らかの方法で実践に結びつけ役立てることで初めて、多くの人に評価されます。

 

こうした制度は学歴や学校名によって、誰がどの職業につき、どの会社に入れるかを事実上決めるものです。

 

このように、教育の成果を実生活に結びつける見方が学歴主義です。

 

こうして社会のなかで教育制度に対する信頼が生まれると、今度は社会のなかのあらゆる営みが学校化され始めます。

 

教育制度は、社会生活を送るために必要なことを効率よく身に付けるためにつくられた制度なので、その特徴である「専門性」・「体系性」(系統的で組織的になっている)・「測定可能性」(=点数化できる)は、よりよい生活を送るための尺度として、社会内のすべての制度に採り入れられ、「社会の学校化」が進められたのです。


金石茂和(元教員)



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社会の教育制度と日本の人材育成の現状について、教員時代に日々感じていたことを綴っていきます。(文責・金石茂和)
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